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プロ化のリスクについて

バスケ界のプロ化が叫ばれていますが、プロ化のリスクについても知っておいて欲しいと思います。

「プロ」とは簡単に言えば、チームが入場料収入、広告収入、グッズ収入で利益を生んでいくことです。しかし、そう簡単に利益を出せるほど、スポーツビジネスは甘くありません。それはサッカーJリーグの各クラブチームの収支状況を見ればよくわかります。→『2005年度Jクラブ収支個別経営情報開示資料』

人気、実力もあり、熱狂的なファンで満員になる浦和レッズでさえ167百万の利益です。この利益を得るために5800百万かけているので利益率は3%未満です。他のチーム、特にJ2はマイナス益ばかりです。

私は日本のバスケ界は収容観客数を参考にして規模的にはサッカーの10分の1くらいだと思っています。つまり、バスケ界で浦和レッズのような成功をしたとしても年間に1500万くらいしか利益が出ないのです。(bjリーグのチームもそろそろ2006年度の収支情報が公表されると思います。)

1500万円を稼ぐ企業は日本にはたくさんあります。(某自動車メーカーは1兆円稼ぎます。バスケで1500万稼ぐのは効率から考えてムダなのでしょう。グランパスでも痛い目に遭っていると言いますし・・・カイゼンしないと・・・) バスケで会社を作って儲けようなんてバカげている。と多くの経営者は思うことでしょう。「バスケバカ」じゃなきゃ出来ないことでしょう。

しかし、この「バスケバカ」達が死に物狂いでバスケ界をより良くしようと必死で頑張っています。命賭けてます。それこそ「プロ」です。その辺のリスクを背負いながら戦っている人達のことも忘れないで欲しいと思います。
by youngmayor | 2007-04-19 22:26 | バスケット